雨漏りではなさそう、、

私たちは３６５日、ほとんど建物に触れて、建物のことを考えています。そんな私たちでも、見えないところに関しては推測するしかありません。推測を元に様々な提案をしていることは否めませんし、必ずその旨、、すなわち、これは推測に基づく考え方、あるいは提案です、とご説明させていただきます。こちらの写真は退去時に雨漏りとされ、雨漏りでの現場調査を依頼されましたが、どうも雨漏りにしてはシミのでき方が不自然に感じました。退去後ということもあり、いずれにしてもクロスは張り替えるということでクロスを剥がさせていただきました。するとやはり、クロスの内側の下地壁に雨漏りの痕跡はありません。雨漏りにしては不自然、、というのはあくまでも推測ですが、そもそもの雨漏りでは？というのも推測です。実際雨がぼとぼと落ちてくるというのはよほどの雨漏りですが、こうしたシミの場合、雨とリンクしているか判断が難しく、こうしてクロスを剥がせればいいのですが、そうでない場合はやはり入居者様のご協力を得て、注視、観測すること、つまりできるだけ推測に必要な情報を得ていくことが大切だと思います。