モルゲンロート
2020/05/07
夕陽シリーズの前に
朝日の話、少し
モルゲンロート
言葉も美しいですが
モルゲンロートとは、夜が開けきらない早朝に、東空より一筋の赤い光線が山筋を照らし、山脈や雲が赤く染まる朝焼けのことを言います。ドイツ語です。ザイル、ピッケル、アイゼン、、山登り用語にはドイツ語が多く残っています。
特に日本では涸沢カールから見る穂高のモルゲンロートが有名で、秋の涸沢カールは二つある山小屋、テントも1,000貼り近くになり、紅葉に包まれた穂高は多くの人を迎えます。
ただの朝日ってわけではなく、これ、これっというタイミングがあって、正直私は、「今、これ、これがモルゲンロート。」と説明できるわけではなく、周りの声を聞きつつ、いい朝だってなもんで、カメラを構えます。周りが少しざわつくとなんとなくこれこれって声が聞こえてきますので、これなんだ、って感じでシャッタを切る。だから写真は「おそらく、モルゲンロートの北穂高岳」、ということになります。
秋の涸沢の夜はそこそこに冷え込みますので、モルゲンロートの後、涸沢に差し込んでくる太陽の光に、すごい力を感じることができます。まさに太陽に温めれれることを感じることができるのも。魅力の一つです。
この美しさは流石に、捨て置けず、夕陽シリーズの前に、山の話あれこれ、として。